2004-08-17 家族の時代 書籍 清水義範(角川文庫,1998年) 評価:☆☆☆ - 隠居した両親の離婚をめぐって,その子供たちの家族の当惑とエゴイズムを描いた小説. 清水義範の小説はどれもそうだが,質のよい工業製品という感じがする.この小説もよくできているが,印象は平板.あっさりしたセンスが清水義範の持ち味でもあるのだが,ものたりなさを感じることも多い.