閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

家族の時代

清水義範(角川文庫,1998年)
家族の時代 (角川文庫)
評価:☆☆☆

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隠居した両親の離婚をめぐって,その子供たちの家族の当惑とエゴイズムを描いた小説.
清水義範の小説はどれもそうだが,質のよい工業製品という感じがする.この小説もよくできているが,印象は平板.あっさりしたセンスが清水義範の持ち味でもあるのだが,ものたりなさを感じることも多い.