- 場所:ワーナーマイカルシネマ板橋
- 評価:☆☆★
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アクション映画は普段食指が動かないのだが,予告編映像の美しさと中野翠が『週刊文春』で高く評価していたのに鑑賞意欲をそそられる.ワダエミの衣装が素晴らしい.計算された色彩がツイイーの舞踊やアクション・シーンの動きをひきたてていた.男女三人の間の騙し騙されの恋愛を描いた脚本.主題はマリヴォー的で,騙しつつもその過程で無意識のうちに,「演じている」自分が不確かになっていく.人間の感情のうつろいやすさを主題とする恋愛模様は,あと一ひねり欲しかった.あのラストではせっかくのどんでん返しが生きない.ストーリー重視なら,金城が捕まったところから本当の愛のかけひきの物語が展開されるべきだった.
アクション・シーンレアリズムより様式美を尊重し,ありえないやり方で敵方が次から次へと攻撃を繰り出す.あまりの非現実性に笑えるが爽快感もある.
平べったい顔をしたチャン・ツイイーがとにかくチャーミングに見えた.僕はあの手の顔が好きだ.僕の記憶の中にある誰かの顔を,チャン・ツィイは連想させるのだが,その誰かが思いだせない.ああはがゆい.
午後一番の回.客の入りは七割程度.