閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

キャバレー

  1. 製作年度:1971年
  2. 製作国:アメリカ
  3. 上映時間:125分
  4. 監督:ボブ・フォッシー
  5. 脚本:ジェイ・プレッソン・アレン 、ヒュー・ホイラー
  6. 音楽:ジョン・カンダー
  7. 出演:ライザ・ミネリマイケル・ヨーク 、ヘルムート・グリーム 、ジョエル・グレイ 、マリサ・ベレンソン
  8. 評価:☆☆☆
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1930年,ナチス台頭直前,暗い時代の直前にかりそめの平和を享受するベルリンのキャバレーが舞台.
もっとミュージカルぽい作りかと思えば,キャバレーでのショーが物語背景に色合いを与える役割をしているだけで,劇映画の要素が濃い.ただ劇映画としてはキャバレーのアバズレ歌手とオクスフォードのインテリとのカップル成立はあまりに不自然である.二人の出会いから別離までが映画の中で描かれる.アンチ・ドラマチックな演出が,逆に戦争直前のベルリンの独特なムードを効果的に表現している.
不自然な設定は多いが,洒落た映画である.ラストのあっさりした切り落とし方は好み.あっさりしていながら叙情が残る.
ライザ・ミネリの歌唱シーンは迫力満点であるが,もっとコケットなタイプの女性だと思っていたので,イメージとギャップがあった.実際は和田アキコみたいな感じ.