閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

中学校のシャルパンティエ

小谷野敦青土社,2003年)
中学校のシャルパンティエ
評価:☆☆☆

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いろんなことについて書くなぁ.僕とは音楽の嗜好は異なるが,楽しめる音楽エッセイだった.
「ガブリエル・フォレ」他,外国人氏名の表記についての文でひっかかるところがあったが,うーん納得できる原則的ルールを記した典拠を思い出せない.けっこう最近読んで「なるほど」と思ったやつがあったのだが.人名表記はちょっと考えるといろいろとやっかいな問題が出てくることは確か.また調べておこう.
小谷野が評価している吉田秀和のエッセイはいくつか読んだことがあるが僕は面白いと思わなかった.吉田秀和といえば,クセジュ文庫の『音楽の形式』が彼の訳だが,あまりの読みにくさにあぜんとしたことがある..弟子にやらせたのかもしれないが,日本語としてはほとんど読めないほどひどい訳だった.