閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ロッキー・ホラー・ショー

  • 製作年度:1975年
  • 製作国・地域:イギリス
  • 上映時間:99分
  • 監督:ジム・シャーマン
  • 原作:リチャード・オブライエン
  • 脚本:ジム・シャーマン 、リチャード・オブライエン
  • 音楽:リチャード・ハートレイ
  • 出演:ティム・カリー 、バリー・ボストウィック 、スーザン・サランドン 、リチャード・オブライエン 、ジョナサン・アダムス
  • 評価:☆☆☆
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DVDでの観賞.最初にこの映画を観たのは,高校時代,深夜のテレビでの放映だったように記憶している.こういう「変態的」世界に全く免疫がなかったので,すさまじい衝撃を受けた.スタンダードなスタイルのロックナンバーの美しさも耳に残る.ビデオでその後も1,2回はこの作品を見ているはずである.
1991年にロンドンに行った際に,ピカデリー・サーカス付近の劇場でミュージカル公演を観る.常連のオカマたちの観客のつっこみが入る楽しい舞台だった.貴重な体験である.
今回DVDでの観賞は本当に久しぶり.もしかするとロンドンのミュージカル観劇以来かもしれない.1975年の作品であることを今回初めて知る.うーん,そんなに昔の作品だったのかぁ.
ミュージカルで観たときの記憶とごっちゃになっているらしく,頭の中に残っている印象とDVDの映像,ストーリー展開はかなりのずれがあった.ナンバーの美しさ(スーザン・サランドンの澄んだ歌声が魅力的だ)は記憶どおりだが,脚本の荒さが気になった.もともと荒唐無稽な話ではあるけれど,フランケン博士が実は宇宙人であるという設定には少々白けてしまう.もっとドラマチックに作ることのできる広がりと深みを持ちうる登場人物をそろえているのに,もったいない.