2005-11-09 熊谷陣屋 演劇 歌舞伎 作:並木宗輔、浅田一鳥他(1751) 出演:仁左右衛門、梅玉、秀太郎、左団次、弱右衛門 評価:☆☆☆ - 義太夫狂言の定番の一つ。主君のために我が子の命を差し出すというモチーフがまた出てくる。今読んでいる中世南仏語の武勲詩でも我が子を殺して主君に忠義を示すエピソードが出てくる。子の犠牲は封建社会では東西を問わず文学的題材となっているところが面白い。仕掛けのねらいのあざとさがあまりに露骨で、ぼくはあまり好きではない。 時代物特有の見せ場が多い作品だが、展開されるドラマに内在する緊張感にもかかわらず、退屈を感じ、二十分ほど熟睡してしまう。お話に破綻がないのも退屈の原因か。