閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

Under Ground

庭劇団ペニノ

  • 脚本・演出:タニノクロウ
  • 美術:田中敏恵
  • 照明:今西理恵
  • 出演:安藤玉恵、吉原朱美、保坂エマ、マメ山田、飯田一期;佐山こう太(ピアノ)、長谷川学(ドラム)、中林薫平(ベース)
  • 上演時間:90分
  • 劇場:下北沢 ザ・スズナリ
  • 評価:☆☆☆★
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昼公演はギャザリング制により700円のキャッシュバックがあった。観客は137名だったそうな。スズナリの座席は平日13:00という開演時間にもかかわらず満員の盛況。
ジャズの生演奏と手術と見世物小屋のコラボレーション.洗練されたシュール・グロテスク.物語はない.ジャズの生演奏とからめながら,外科手術の様子を写実的かつ露悪的に再現する.この二つの奇妙な調和をこびと役者であるマメ山田が破壊していく.マメ山田のコビトという属性の使い方が,前回の公演の『ダークマスター』同様,きわめて巧み.外科手術場面の再現ということで,八月にパリで見たハンガリー映画『動物剥製師』を連想するが,表現の悪意のレベルは『動物剥製師』の方がはるかにえげつない.『動物剥製師』を直前に見ただけにこの公演のインパクトは弱まってしまった.
一時間半の短い公演時間にもかかわらず序盤から中盤にかけて単調で冗長さを感じる.