秀山祭九月大歌舞伎 夜の部
- 劇場:東銀座 歌舞伎座
- 作:萩原雪夫(1960)
- 補綴:今井豊茂
- 作曲:野澤松之輔,常磐津菊三郎,田中傳左衛門
- 美術:前田剛
- 振付:藤間勘十郎
- 出演:市川染五郎(更科の前実は鬼女),中村信二郎(平維茂)
- 評価:☆☆☆☆☆
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能の『紅葉狩』の歌舞伎翻案版.豪華絢爛でスペクタクルに満ちた舞踊劇.染五郎の舞踊は運動性が強調され見ていて心地よい.また女形としての美しさも想となもの.信二郎の公家姿は品格があって感じがいい.
囃子方を舞台奥に配置し,常磐津,竹本が舞台両脇に分かれステレオ的に応答する音楽も変化があって面白い.前半と後半の間に入る狂言の部分ではこれに大薩摩が加わる.間狂言では子役四名が末社として踊るのだが,松江の長男の玉太郎の可愛らしさは驚異的!
変化に富んだ充実したスペクタクル.華やかな大詰となった.