- 指揮:チョン・ミョンフン
- ピアノ:横山幸雄
- オンド・マルトノ:原田節
- 東京フィルハーモニー交響楽団
- プログラム:メシアン《トゥランガリラ交響曲》
- 劇場:赤坂 サントリーホール
- 評価:☆☆☆☆☆
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七,八年ぶりのサントリーホールである.クラシックのコンサート自体も久しぶり.今日は深い思い入れのあるチョン・ミョンフンによる《トゥランガリラ交響曲》のコンサートということで,高いチケット(A席9000円)を購入した.チョンの《トゥランガリラ交響曲》は1991年にチョンがバスティーユ・オケの音楽監督だった時代に聴いている.まだメシアンが存命中で,偶然彼は僕が座っていた三列ほど前の座席に座っていたのだ.演奏もすばらしかったが,この時は,カーテンコールの際,チョンに請われて立ち上がり,ゆらゆらと手を振るメシアンのシルエットのほうが強烈に印象に残っている.
チョンによる《トゥランガリラ交響曲》は,2002年秋にパリのシャトレ劇場で,ラジオフランス・オケの演奏で聴いてる.今日は三回目ということになる.
今日の演奏も期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンスだった.クレッシェンドの高揚感,フォルティシシモの美しさ,静寂の余韻の心地よさ,チョンのドラマチックな演奏解釈は作品の聴かせ場を存分に堪能させてくれる.聴く度に奇妙な曲だなぁと思うのだけれど,オンド・マルトノの「キモかわいい」音色による叙情的なフレーズには酔っぱらったような気分になる.小柄な身体を精一杯使うチョンのダイナミックな指揮姿も実にかっこいい.
大いに満足.