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似たようなタイトルの本を周防は何年か前に出している。その本(『『Shall we ダンス?』アメリカを行く』)では、オリジナル版『Shall we ダンス?』が全米公演される際に周防が参加したキャンペーン活動の報告を通して、日米の文化ギャップがユニークな視点で語られていた。
今回はリチャード・ギア、ジェニファー・ロペス主演でリメイクされた『Shall we ダンス?』の制作・上演についてのレポートである。前作は監督自身がアメリカの観客の間で受け入れられていく過程を描くある種のサクセス・ストーリーであったのに対し、今回はリメイク版のオリジナル作品の監督とはいえ、周防は外側からの観察者でしかない。日米の映画文化についての考え方の違いの分析は興味深いが、内容としては監督自身が当事者的役割を担っていた自作のアメリカキャンペーン道中記のほうがはるかに面白い。