閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

火刑台上のジャンヌ・ダルク

火刑台上のジャンヌ・ダルク(1954)
GIOVANNA D'ARCO AL ROGO
JEANNE AU BUCHER[仏]
メディア 映画
上映時間 70分
製作国 イタリア/フランス
公開情報 劇場未公開
監督: ロベルト・ロッセリーニ
原案: ポール・クローデル
脚本: ポール・クローデル ロベルト・ロッセリーニ
音楽: アルトゥール・オネゲル
出演: イングリッド・バーグマン テュリオ・カルミナティ

  • 評価:☆☆☆★

ジャンヌ・ダルク続き。先週Tsutayaで偶然見つけたDVD。ロッセーリニ=バーグマンのジャンヌ・ダルクものについては存在さえ知らなかった。テクストはクローデル、音楽はオネゲルのオラトリオ形式の作品である。書き割りの簡素な背景を用いた舞台上演の雰囲気をそのまま伝える映像作品だった。処刑のあと天上にあるジャンヌが自分の理解者である司祭とともに、己の生涯を再び巡るという設定。
もやもやとし、ぼやけたような映像とやはりはっきりとした輪郭のない音楽にフラストレーションがたまる。詩的な映像モノローグといった趣で格調は高いけれど、正直70分ほどの長さにもかかわらず誘眠性も相当なもの。ジャンヌ・ダルクものを味わうには、僕はまだ全然修行が足りないようだ。