人形劇団プーク
- 原作:矢玉四郎(岩崎書店『じろきちおおかみ』より)
- 脚色:野田牧史
- 演出:渡辺真知子
- 人形美術:佐久間弥生
- 装置:斉藤英一
- 音楽:長沢勝俊
- 照明:阿賀千賀子
- 音響:宮沢緑
- 上演時間:40分
- 劇場:新宿 プーク人形劇場
- 評価:☆☆☆☆
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水墨画風の書き割りの美術の背景で演じられる民話調のお話。山の峠で人間の赤ん坊を拾ったオオカミのじろきちは、うしのまんさくのアドバイスにしたがって三年その赤ん坊を育てて大きくしてから食べてしまうつもりだったが、三年間育てているうちに情が移って、というお話。
これも赤ん坊のあやの人形造型がとてもかわいらしい。大口を開けて泣きわめく場面などが印象に残る。シンプルな筋立てだけに、じろきちの葛藤をどうコミカルに演じるかがポイントになる芝居だと思った。ほんわかとした雰囲気に魅了されるけれど、ラストはいま一つ。あの終わりかたはあたりまえすぎて、あまりにも散文的に感じられた。