閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ライオンキング

劇団四季
http://www.shiki.gr.jp/applause/lionking/

  • 劇場:浜松町 四季劇場[春]
  • 評価:☆☆☆☆★
                                                          • -

娘と娘の保育園時代からの同級生の子供同伴で見に行く。
断片的に映像を見たり、レビューを読んで、以前から機会あれば見てみたいと思っていた作品ではあった。
ロングランを続ける超定番ミュージカルではあるが、実際見てみると予想していたよりはるかに面白く、質の高い作品だった。お話自体はごく定型的な子供向き教養小説といった感じで、動物ものであるゆえ仕方ないとはいえ、結末の処理など不満はあるのだけれども、音楽の良さ、美術や照明のセンスのよさと斬新さ、仮面や人形を使ったコスチュームを独創的な美しさ、そして群舞や合唱のダイナミズムに、陶酔してしまう。とりわけオープニングで様々な動物たちが集まってくるシーンの美しさには感動してしまう。ムーの大群に襲いかかるシーンで見られた表現上の工夫や、シンバとナラが再会し愛を確認しあう場面で舞踊によって暗示されるエロチックな仄めかしも印象に残る。最後の大団円は華やかでよかったのだけれど、もう一ひねり欲しいところ。
ずいぶんと高額なチケットではあったが、大いに満足する。子供たちの満足度もそれなりに高かった様子。