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- メディア:映画
- 上映時間:119分
- 製作国:日本/オランダ/香港
- 初公開年月:2008/09/27
- 監督:黒沢清
- 脚本:マックス・マニックス、黒沢清、田中幸子
- 撮影:芦澤明子
- 美術:丸尾知行、松本知恵
- 衣装:宮本まさ江
- 編集:高橋幸一
- 音楽:橋本和昌
- 音楽プロデューサー:和田亨
- 照明:市川徳充
- 録音:岩倉雅之
- 出演: 香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、児嶋一哉、役所広司
- 映画館:早稲田松竹
- 評価:☆☆☆☆
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一見リアルな雰囲気であるが、実はリアリティに乏しい台詞や登場人物の振る舞いに最初のうちはとまどう。しかしこのリアリティの乏しさは意図的なものであることがわかってくる。戯画化され、誇張された日常風景、ちょっとエキセントリックな人物たちが、静謐さを感じさせる物語展開のなかで表現される寓話的作品なのだ。その微妙にずれた日常風景がかもし出す違和感が可笑しい。
ばらばらに分裂していく家族は最後の最後に美しい音楽の調べとともにぎごちないながらも調和をとりもどす。選曲がとてもいい。音楽にごまかされてしまった感じもあるのだけれど、へんてこな展開のうそっぽいお話なのに、最後の場面にはじんとしてしまった。小泉今日子の投げやりでアンニュイな雰囲気がとてもいい。