人形劇団プーク
http://www.puk.jp/top.htm
川尻泰司・人形ボードヴィル作品集 オルゴール劇場
- 作・演出プラン・美術:川尻泰司
- 構成・演出:竹内とよ子
- 上演時間:30
- 評価:☆☆☆☆
はなのすきなうし〜フェルジナンド〜
- 原作:マンロー・リーフ(岩波書店刊)
- 脚色:野田牧史
- 演出:柴崎喜彦
- 上演時間:45分
- 評価:☆☆☆
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- 照明:阿部千賀子
- 舞台監督:岡本和彦
- 出演:岡本和彦、早川百合子、市橋亜矢子、山田はるか
- 劇場:新宿 プーク人形劇場
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「オルゴール劇場」は各編5分ほどの小品7篇のアンソロジー。物語ではなく、人形の早替わりや動きの面白さ、造形の可愛らしさなどの趣向で見せるボードビル(元綴がvaudevilleなので「ボードヴィル」の表記は奇妙だ。「ヴォードヴィル」もしくは「ボードビル」であるべき)だった。台詞のほとんど入らないこうした人形劇のほうがむしろ大人向きの面もあるかもしれない。プークのこの手の公演はBGMの選曲がよくて、洒脱で洗練された味わいがある。19世紀末から20世紀初頭にかけてのパリの文芸キャバレの出し物を想起させるようなレトロでしゃれた雰囲気がある。僕はかなり好きなジャンルだ。
二本目の「はなのすきなうし」は絵本を人形劇化したもの。僕は原作は読んでいない。
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1918
スペインの話である。闘牛にまったく興味を持たず、ひたすら花を愛する牛のはなし。
闘牛士の布をひらひらさせ、闘牛の場面を舞踊と音楽で表現したオープニングはとてもいいと思った。でも45分ぐらいの芝居のうち、前半20分間、ほとんど物語が動かないのにうんざりしてしまう。お話自体もつまらない。ひたすら花を愛でる主人公のうしをどのように表現したいのかよくわからなかった。展開にめりはりがとぼしく、人形の表現も平板に感じされ、僕は退屈してしまった。
今日は前から四列目に座って、最前列に座る子供たちの反応を観察することができた。3歳の息子は二度目のプーク人形だったが、1時間半退屈するそぶりはなく、前半、後半とも大いに楽しんでいる様子で、しょっちゅう大きな笑い声を上げていた。