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- 製作年:1984年
- 製作国:ソビエト
- 上映時間:153分
- 監督・脚本:テンギズ・アブラゼ
- 出演:アフタンディル・マハラゼ 、 ゼイナブ・ボツヴァゼ 、 ケテヴァン・アブラゼ
- 映画館:早稲田松竹
- 評価:☆☆☆☆
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旧ソ連時代末期のグルジアで製作された映画。グルジアはスターリンの出身地でもある。
舞台はグルジアの一都市。長年にわたりこの市の権力の中枢にあった市長が死ぬ。埋葬された彼の遺体を何度にもわたって掘り起こし、遺体を遺族の住む館まで移動させる者がいた。犯人は中年の婦人。裁判の過程で彼女の両親に襲いかかった不当な粛清の様子が語られるなかで、前市長が行ってきた恐怖政治の不気味な現実が明らかになっていく。
この市長はもちろんスタリーンをはじめとするソ連の政治的中枢たちの戯画になっている。そしてこのグルジアの小都市はそのまま当時のソ連社会のミニチュアである。善意と笑顔の外観のもと巧妙に実施される政治的粛清のグロテスクな有様が、現実とも白日夢ともいえる曖昧さのなかで表現されている。