閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

シアター・マラシーナ(クロアチア)「パラシュート」

http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=25

座・高円寺企画のこども向き公演。世界各国から招聘したこども向き作品の連続上演が7月末まで行われる。
クロアチアのシアター・マラシーナの『パラシュート』はその第一弾となる。3歳の息子と8歳の娘を連れて見に行った。

出演者は男女二人。ちらしに記された概要によると「パラシューティストのふたりと一緒に、空を飛び、落下の旅に出ましょう」ということなのだが、正直なところ、上演中二人が何を演じているのかよくわからなかった。パラシュートから落下中のふたりには見えなかったのだ。
オープニングは面白かった。数カ所のスリットがある壁から、風船が膨らまされて、飛ばされたり、足や指などの体の部分を出したり。舞台美術は舞台中央に置かれた立方体の枠組み(一面のみにスリットのある壁)のみ。台詞は用いられない。
パントマイムというには動きに具象性と様式感が乏しくて、ただもさもさと無造作に動いているだけといった感じだし、舞踊と呼べるようなリズム感と切れある動きもない。あいまいな笑い声がときおり上がっていたけれど、僕は全く笑えなかった。3歳の息子は大喜び。もっとも彼はお出かけ自体がとても楽しいのかもしれない。