閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

現代能楽集 イプセン

燐光群
http://www.alles.or.jp/~rinkogun/ibsen.html

隙間なくきちきちに詰まった内容の舞台だったのであんまり「能」っていう雰囲気は感じなかった。イプセンの代表作四作(『人形の家』、『ブラン』、『野鴨』、『ヘッダ・ガブラー』)を能の形式を意識して翻案、再構成されたオムニバス作品だった。プログラムに各作品の概要が詳しく記されているので、早めに行って読んでおいたほうがいい。坂手/燐光群風のアレンジが大胆に施されているので、オリジナルを知っているほうが断然舞台を楽しむことができるはずだ。

4編のなかでは『野鴨』の翻案が僕は一番面白かった。
イプセン作品4本濃縮を燐光群で見るとちょっと胸焼けするようなところもある。イプセン作品を全部やってみたいけれど、そういうわけにもいかなかったので、4本をひとまとめに圧縮して上演してみました、といった感じ。