- 上映時間:98分
- 初公開年月:2009/08/08
- 監督:小沼雄一
- 製作:清宮武雄、徳永裕明
- プロデューサー:石垣直哉
- 原作:小谷野敦 『童貞放浪記』(幻冬舎文庫刊)
- 脚本:石垣直哉、足立紳
- 脚色:前田司郎
- 撮影:小松原茂
- 美術:細谷恵子、鈴木隆之
- 衣裳:宮本まさ江
- 編集:前嶌健治
- 音楽:micromicrophone
- 音響効果:小野川浩幸
- 出演:山本浩司、神楽坂恵、堀部圭亮、古舘寛治、松井周、内田慈、木野花、志賀廣太郎、綾田俊樹、結城リナ
- 劇場:渋谷 ヒューマントラストシネマ文化村通り
- 評価:☆☆☆☆★
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主人公は30過ぎの童貞大学講師。童貞であることに孤独のなかでもがき苦しむ30男の姿は滑稽でもある。しかしこの哀れで滑稽な姿に、胸締めつけられるような思いを覚えることのないような男、その不器用なもがきぶりを嘲笑うような女は、呪われてしまえばいいと僕は思う。
役者がとてもいい。主演の二人はもちろん、脇役の小劇場系の役者が魅力的だ。内田慈の可愛らしさが印象的だ。
全体に地味で沈んだ作品なのだけれど、ヒロイン役の神楽坂恵の豊満なおっぱいが驚異的な輝きを放つ。僕は特に大きな胸に魅力を感じるほうではないのだけれど、あのおっぱいは強烈だ。まさに人に見せるためのおっぱい。最後まで至ることのない性交場面が二カ所あり、そこで彼女の巨乳美を愛でることができる。もっとも彼女は服を着ているときの演技、表情も魅力的なのだけれど。
主人公の二人の関係が近づいていく過程の描写が性急で、若干説得力に乏しいように思った。
それにしてもじめじめと切ない作品だ。見終わったあと、思わず深いため息をついてしまうような。