女と男のいる舗道(1962) VIVRE SA VIE
- 上映時間:84分
- 製作国:フランス
- 初公開年月:1963/11/
- 脚本:ジャン=リュック・ゴダール
- 撮影:ラウール・クタール
- 音楽:ミシェル・ルグラン
- 出演:アンナ・カリーナ、サディ・レボ、ブリス・パランmアンドレ・S・ラバルト
- 評価:☆☆☆☆
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モノクロ映像の鮮烈で鋭角的な美しさ、エピソードの切り取り方の唐突さがもたらす乾いたショック、そしてアンナ・カリーナの人形的コケットリーにひき込まれる。作り手の気負いが感じられるきざですかした映画だ。しかしその尖った感じが洒落ていて格好いい。
原題はVivre sa vie「自分の人生を生きる→好きなように生きる」。あれが彼女の生き様か。徹底した自己責任を引き受けて、主人公のナナは自分の好きなように生きる。強烈な吸引力を持つコケットリーに自身も振り回されながら、彼女は流れのままに転落していく。彼女はその転落に抗う意志などないように見える。自然に堕ちていく彼女の内面は空虚だ。その空虚な内面に意味が吹き込まれようとしたときに、彼女の生は突然、唐突に終わる。生の現実をシニカルにつきはなして提示する最後の場面は強烈だ。いきなりどーんと突き飛ばされたような気がした。