tpt
Theatre Project Tokyo | What's On
- 作:ジャン・コクトー Jean Cocteau
- 台本:木内宏昌
- 演出:熊林弘高
- 美術:島次郎
- 衣裳:原まさみ
- 照明:笠原俊幸
- 音響:長野朋美
- 出演:佐藤オリエ、中嶋しゅう、麻実れい、満島真之介、中嶋朋子
- 上演時間:2時間半
- 劇場:池袋 東京芸術劇場小ホール2
- 評価:☆☆☆☆★
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
面白かった。洒落ていて、滑稽だが、重い芝居。こういう重量感のある芝居を観たのは久しぶりの感じがする。演出の創意が作り出すモダンな洗練の中で、戯曲が提示する欺瞞と倒錯の世界が明確に描かれる。円形の舞台が客席側にせり出し、客席は舞台を三方から囲むエプロンステージ。黒が基調のシックなデザインの舞台だ。
役者がその個性と技術を十全に生かした役作りをしていて演じることを楽しんでいるような雰囲気があった。母親役の麻実れいが笑ってしまうほど怖い。演出の熊林弘高ってもう堂々たるルヴォーの後継者って感じがする。一部はちょっとたるいけど、休憩のあとの言葉の緊迫感に満ちた言葉のやりとりがいい。言葉による真剣勝負といった感じ。