- 上映時間:120分
- 製作国:イギリス
- 初公開年月:1967/07/
- 監督:フレッド・ジンネマン
- 脚本:ロバート・ボルト
- 撮影:テッド・ムーア
- 美術:テレンス・マーシュ
- 音楽:ジョルジュ・ドルリュー
- 出演:ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、オーソン・ウェルズ、レオ・マッカーン
- 評価:☆☆☆☆
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ヘンリー八世の離婚問題に際し、信仰の原則論を貫いてそれに決して賛同せず、そのために死に追いやられたトマス・モアの姿を描く。ドラマを抑えた淡々とした展開のなか、トマス・モアは権力の不条理に抗し、破滅への道を静かに進んで行く。死の恐怖を前にしても、人文主義者としての筋をきっちり通したモアの生き様が感動的だ。ユダのようにモアを裏切った小悪党が、その後出世し、ベッドの上で安らかに死んだことを告げる最後のナレーションが心に残る。運命の気まぐれと皮肉。