- 構成・演出:松本雄吉
- 音楽:佐藤武紀
- 美術:木村文典
- 音響:田鹿充、SHOUT
- 舞台監督:太田和司
- 照明:吉本有輝子(真昼)
- 会場:西武池袋本店 4階まつりの広場
- 上演時間:80分
- 評価:☆★
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西武百貨店四階にある「まつりの広場」での公演。野外公演だったが、今日は風が強くてとにかく寒かった。上演時間85分ほどで本当によかった。昼間は暖かかったのであそこまで気温が下がるとは予想外だった。ぶるぶる震えて観劇どころではなかった。
24人の白塗り、膝丈黒ズボンと白シャツ集団による群舞。野外公演だが案外池袋からの夜景が生かされていない。音楽も演者の動きも地味で単調、維新派らしからぬ見栄えのせぬ公演だった。物語性も希薄で展開にダイナミズムが感じられない。カラクリ人形がせこせこと動いている感じでインパクトに乏しい。
野外劇の維新派を見るのは考えてみればこれが初めてだった。大規模な野外劇がむしろ維新派の本領で、昨年の犬島での上演写真などから感じ取られるスケールの大きさは圧巻だったが、今回は本当にせせこましく、地味。言葉の断片も詩的なイメージの喚起力に乏しい。