閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

friends もののけ島のナキ(2011)

http://www.friends-movie.jp/

  • 上映時間:87分
  • 製作国:日本
  • 初公開年月:2011/12/17
  • 監督:山崎貴、八木竜一
  • 原案:浜田廣介 『泣いた赤おに』
  • 脚本:山崎貴
  • CGスーパーバイザー:鈴木健
  • 音楽:佐藤直紀
  • 主題歌:MISIA 『Smile』
  • 声の出演:香取慎吾 ナキ、山寺宏一 グンジョー、阿部サダヲ ゴーヤン、YOU ミッケ、加藤清史郎 コナキ FROGMAN 我助/吉兵衛/兵馬、新堂結菜 コタケ
  • 映画館:東武練馬 ワーナーマイカル板橋
  • 評価:☆☆☆☆
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2012年の初映画。6歳の息子と11歳の娘と一緒に観に行った。映画館はそこそこの混み具合。
浜田廣介の童話『泣いた赤おに』の翻案だが、この有名な原作を私は知らなかった。娘は読んだことがあるとのこと。
もののけたちが住む島に、2歳の人間の赤ん坊が置き去りにされる。乱暴者で孤独なもののけ、ナキがその赤ん坊の面倒を見ることになる。次第にナキと子供の間に親愛の情が芽生え、ナキは子供を心から慈しむようになる。前半の展開ともののけと赤ん坊のやりとりの描写は、ピクサーの名作『モンスターズ・インク』を連想させずにはおられない。定型的な物語なので他にも似たような話はたくさんあるのだろうが。後半は浜田廣介の『泣いた赤おに』を変形させた、もののけの男同士の自己犠牲的な友情譚となる。前半にちりばめられた伏線が後半スマートに回収され、物語のよいスパイスとなっていた。大人が見てもほろりとさせられる切ない結末だが、6歳の息子がもののけナキと赤ん坊コタケの交流が始まる場面から、感動してしまい、上映中、ずっとぼろ泣きしながら見ていたのには、ちょっと驚いた。6歳の子の経験と記憶にも訴えるような感動要素が詰まっているらしい。ただ息子の感動ポイントは私にはちょっとわからないところがある。