ハナ 奇跡の46日間(2012)KOREA
- 上映時間:127分
- 製作国:韓国
- 初公開年月:2013/04/20
- 監督:ムン・ヒョンソン
- 脚本:ユ・ヨンア、コン・ソンフィ
- 撮影:イ・ドゥマン
- 音楽:キム・テソン
- 出演:ハ・ジウォン、ペ・ドゥナ、ハン・イェリ、チェ・ユニョン、イ・ジョンソク、パク・チョルミン、キム・ウンス チョ・ナンプン(統一チーム監督)
- 映画館:オーディトリウム渋谷
- 評価:☆☆☆☆
1991年に幕張で行われた世界卓球選手権での統一コリア・チームのエピソードに基づく作品。世界卓球選手権で統一コリア・チームが成立したのはこの大会だけだ。卓球は中国が圧倒的に強いのだが、この年の団体女子の優勝チームは統一コリアだった。
この世界選手権のため、南北コリアのチームは46日間を一緒に過ごした。友情と勝利を主題とするスポーツ題材の娯楽作品の王道的ストーリーのなかで、南北朝鮮問題がクローズアップされる。南北問題の扱い方も定型的で、特に北朝鮮の人間の描写はステレオタイプに陥っているようにも思うが、韓国人の「祖国統一」というファンタジーに対する切実な感情が素直に表現された作品だと思った。最後の別れの場面にはしっかり泣かされてしまった。
卓球の統一コリアには韓国人の実現せぬ夢が詰め込まれている。こんな神の気まぐれみたいな奇跡が本当にあったことに驚いた。
久々にペ・ドゥナを見ることができて大いに満足する。韓国映画への出演は『グエムル』以来6年ぶりとか。何と言うことだ。
この映画では北朝鮮のエース選手をペ・ドゥナが演じる。ヘルメットおかっぱのドゥナは、表情がちょっと爬虫類ぽくて可愛い。相手役のハ・ジウォンも可愛い。前田愛あるいは若い頃の富田靖子といった感じ。どちらも卓球のフォームが決まっている。ウェブページを見ると半年間の卓球特訓をしたとか。