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劇場:新宿 タイニイアリス
『ピクニック』
- 作:キム・ヒョンジョン
- 訳・演出:金世一
- 出演:久保庭尚子 生井みづき
- 評価:☆☆☆★
『罠』
- 作:ホ・ジンウォン
- 訳:金世一
- 演出:鈴木アツト
- 出演:本家徳久 保亜美 加藤亮佑 広田豹(ブルバキ・プリュス)
- 評価:☆☆★
『変身』
- 作:イ・シウォン
- 訳:李知映
- 演出:荒川貴代
- 出演:坂本容志枝 鈴木みらの 功刀達哉 李潤姫 近童弐吉
- 評価:☆☆☆★
韓国の新聞社が主催する文芸賞の演劇部門の受賞作の上演。韓国では数紙ある有力新聞が主催するコンクールで受賞することが、プロの劇作家の登竜門となっているとのこと。受賞作品はいずれも一時間ほどの長さでの作品である。
韓国の新人作家を紹介するこの企画は昨年に引き続き二回目。三演目で三時間、タイニイアリスの脚の短いイスでは、肥満体の私にはかなりしんどい。韓国現代演劇の雰囲気を知ることができる好企画だけれど、出来は正直なところ、かなり玉石混淆な感じ。今回上演された三作品のなかでは、『罠』、『変身』が別役実風の不条理現代劇、『ピクニック』は母娘の激しい葛藤を有様を表現主義的に描いた象徴的な作品だった。
作品についての評はあらためて、別のところで詳しく述べたい。