閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

死の都

  • 原作:ジョルジュ・ローデンバック
  • 台本:パウル・ショット(ユリウス・コルンゴルト/エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
  • 作曲:エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
  • 指揮:ヤロスラフ・キズリンク
  • 演出:カスパー・ホルテン
  • 美術:エス・デヴリン
  • 衣装:カトリーナ・リンゼイ
  • 照明:ヴォルフガング・ゲッベル
  • 振付:シグネ・ファブリツィウス
  • 再演演出:アンナ・ケロ
  • 合唱指揮:三澤洋史
  • 児童合唱指導:掛江みどり
  • 舞台監督:斉藤美穂
  • 合唱:新国立合唱団;世田谷ジュニア合唱団
  • 管弦楽:東京交響楽団
  • 出演:トルステン・ケール(パウル)、ミーガン・ミラー(マリエッタ/マリーの声)、アントン・ケレミチェフ(フランク/フリッツ)、エマ・ハワード(マリー〔黙役〕)、山下牧子(ブリギッタ)、平井香織(ユリエッテ)、白髭真二(ガストン〔ダンサー〕)
  • 劇場:新国立劇場オペラパレス
  • 評価:☆☆☆☆

 フィンランド国立歌劇場からのプロダクション・レンタルでの上演。19世紀のベルギーの古都、ブルージュを舞台と知る夢幻の物語。クリーム色の色調をベースとした舞台美術の美しさとスケールの大きさが印象的だった。とある館の一室なのだけれど、両脇の壁が巨大な棚になっていて、そこには主人公パウルの死んだ妻の遺品が並べられている。背景は大きな階段が設置されているのだけれど、二幕でそれが取り払われるとその後側に上空から眺めたブルージュの町並が現れる。

 美術のインパクトは強烈だったけれども、鑑賞後2週間たった今、舞台自体の印象はなぜか薄く、あまり覚えていない。この後、東京演劇アンサンブルのブレヒトを見に行ったため、印象がかき消されてしまった感じがある。