閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

和食を求める

夜に何度も目覚めるが,朝8時には起床できる.眠りが浅いのか深いのかわからない.図書館に行ってもあまり眠たくなったりしないので,けっこう深く眠っているような気がするのだが.
今日は体調が悪い.軽い胸痛が気にかかるのとあとはおなかのガス.一日も何度も便意をもよおすのがうっとうしい.朝から夕方まで国立図書館で過ごす.
国立図書館の文学セクションの座席では日本人の姿をちょくちょく見かける.
午後5時過ぎに図書館を出る.20区のPlace des fetesに寄って,かつて留学中にちょくちょく通っていた寿司屋で夕食をテイクアウト.20区というパリ辺境の下町にある店で客も大半が近所の人なのだが,料理人は日本人.手頃な値段でまともな寿司を食べることのできる貴重な店.若い頃はパリに来ているのに「日本食日本食」と騒ぐおじさん・おばさんを軽蔑していた.「その土地に来たらその土地のものを食べるのが一番じゃないか,何で一週間程度日本食なしで我慢ができないんだ,バカみたい」と思っていたのだ.
しかし今は日本食を求める気持ちがよくわかる.ケバブとクスクスという安価でおいしい食事もあるけれど,マクドナルドのハンバーガーが健康的に思えるほど,あっさりとしていてしかも手軽に食べることのできる食事をとることがフランスでは難しいのだ.もちろん僕が知らないだけで探せばあるのだろうけど.中年になると身体があっさりものを要求するようになるのである.
夜はコメディ・フランセーズに行き,エウリピデスの『バッコスの巫女たち』の公演を見る.