ベートーヴェン、交響曲第一番、第二番、第三番
- 劇場:初台 東京オペラシティ コンサートホール
- 評価:☆☆☆☆★
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オペラシティホールにチョン・ミョンフン指揮、東フィルのベートーベン交響曲、1,2,3番を聴きに行く。
半分も客が入っていない。パリでのチョンのコンサートは常に満員だったというのに。もっともパリで東京並みの値段だとやはり入りはこんなものだったかもしれないけれど。
一番安い5000円の席は、3階左横で前のめりにならないとチョンの華麗な指揮姿を目にすることができない。指揮姿が半身しか見られないことにフラストレーションがたまる。
1番は躍動感に満ちたのりのよい演奏で、思わず体が音楽に合わせて動き出しそうになる。強弱のアクセントを強調し、早めのテンポで軽快に曲が奏でられる。明朗で幸福感に満ちた好演だった。2番はちょっとだけもうろうとする。
休憩を挟んで3番。がら空きだったので、席を二階席正面に移動する。ここだとチョンの指揮姿もしっかりと堪能できる。
3番は圧巻だった。特に第二、四楽章の大洋の大らかな波のうねりのようなダイナミックな表現に酔いしれる。鼻の上部に血液が集中してじんとするような陶酔感を味わう。聴いていながら「楽章が終わらないでくれ、このままずっと続いてくれ」と思ったほど。充実した音楽的感興を味わう。
やっぱりチョンの音楽は素晴らしい。