閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

コレナンダパンダ

ATTENTION PLEASE! VOL.03

  • 原案:中野雅之
  • 脚本・演出:山縣有斗
  • 音楽・音響:花澤孝一
  • 照明:安齋里美
  • 美術:八幡堂
  • 装置:神田公一
  • 出演:辰巳直人、オーノ泰広、村内貞介、山縣有斗、山村誠二、小田島亜庭、山本宗介、西村芳高、若狭ひろみ、江藤亜耶
  • 上演時間:2時間
  • 劇場:銀座小劇場
  • 評価:☆☆☆★
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とある弱小動物園で飼育されているパンダを巡る人間たちの対立を描くドラマ。
パンダを日中親善の政治的道具としかみない外務省役人、パンダを商売の目玉としてしかみない動物園経営陣、そしてパンダに純粋な愛情を注ぐ飼育係とパンダ雑誌のカメラマンが主な登場人物。
主筋の主題は正直僕にはピンとこない。主題選択にはいろいろな事情があるのだろうけれど、なぜ今新しく芝居を作るにあたってこういった物語が出てくるのだろうか、そのコンテクストが僕には見えない。なんでパンダ? なんで動物園?

展開のアクセントとなっているギャグの部分のナンセンスが、やたらとおかしくて何度か爆笑した。登場人物全員がどこかエキセントリックなところがある人間ばかりなのだけれど、とりわけ外務官僚の役柄が異常なテンションの高さを物語の展開にかかわらずずっと維持しているのが面白かった。