MET ライブビューイング
http://www.shochiku.co.jp/met/program/0910/index.html#carmen
- 指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:リッチャード・エア
- 振付:クリストファー・ウィールドン
- 出演:エリーナ・ガランチャ(カルメン)、バルバラ・フリットリ(ミカエラ)、ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)、マリウーシュ・クフィエチェン(エスカミーリョ)
- 映画館:新宿ピカデリー
- 評価:☆☆☆☆☆
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上演時間は休憩一回を含み約3時間半。
先週見た《ばらの騎士》にひきつづき、新演出の《カルメン》も素晴らしい舞台だった。回り舞台を効果的に使った高さのある舞台美術がかっこいい。崩れ、内部がむき出しになった煉瓦造りの塔が螺旋状に伸びる。とりわけ愛と死の劇的なコントラストを象徴的に視覚化した最後の場面が秀逸だった。
カルメンを演じたエリーナ・ガランチャには、ファム・ファタル、カルメンに相応しい堂々たる風格が感じられる。昨年のMETで見たチェネレントラのヒロインを演じたときの愛らしさとは対照的の役柄だが、抜群の色気と芯の強さを持つカルメンを見事に具現していた。既に大スターの貫禄あり。見た目も麗しいし、芝居もいい。ダンスもさまになっていた。豊満な胸にも思わず目がいってしまう。もちろん歌唱も素晴らしい。このカルメンではどんな男もメロメロになってしまうに違いない。