人形劇団プーク
http://www.puk.jp/kouen.htm
「うさぎの学校」
- 作:P.マンチョフ
- 訳:秋田恭子
- 潤色:竹内とよ子
- 演出:岡本和彦(川尻原次演出プランによる)
- 美術:人見順子
- 音楽:宮崎尚志
- 振付:山形真紀子
- 音響効果:宮沢 緑
- 評価:☆☆☆☆
「ねずみくんのチョッキ」みにみに劇場 vol.2
- 作/なかえよしを(ポプラ社刊)
- 脚色:生田麻理子
- 演出:岡本和彦
- 美術:入澤祥子
- 音楽・効果:吉川安志
- 評価:☆☆☆☆
- 共通スタッフ
- 照明:飯島隆
- 舞台監督:栗原弘昌
- 制作:岸本真理子
- 出演者:早川百合子 栗原弘昌 佐藤文子 山越美和
- 劇場:新宿 プーク人形劇場
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プーク人形劇場で「ねずみくんのチョッキ」と「うさぎの学校」の二本立てを見た。4歳の息子と9歳の娘を連れて観に行った。ゴールデンウィーク中は混んでいるのかと思えば、家族連れは外に行楽に出かけてしまうためか案外空いている。前者が20分、後者が50分ほどの芝居。この二本立ては以前にも見たことがある。面白かったという印象があったのだけれど、やはりこの組み合わせは私の好みだった。
「ねずみくん」はねずみがお母さんにもらった小さくて可愛らしいチョッキが、色んな動物に貸し回しされてしまう話。最初はあひるさん、さるくんなど比較的小型な動物が身につけるのだけれど、徐々に動物が大型になっていく。チョッキが無慈悲にびよーんと伸びていく様子が可笑しいのだ。最後はなんとぞうさんがチョッキを身につけてしまう。可哀想なねずみくん。でも最後は無理矢理なハッピーエンドに収まってしまうのだ。
後半の「うさぎの学校」はミュージカル仕立てである。6匹のうさぎの楽しくどたばたした学校生活が再現される。筋らしい筋はない。昔のドリフの学校コントを連想した。学校の先生役とうさぎの天敵であるきつねを演じた男優、栗原氏の芝居が妙な怪しさに満ちていておかしかった。観客参加の要素も取り入れられている。子ウサギたちのかしましさも可愛らしい。陽気で楽しい作品だった。4歳の息子は普段はずっとはしゃいでいて落ち着きがないのだけれど、子供席で隣に座っていた娘によると両作品ともじっとして食い入るように真剣な表情で舞台を見ていたそうだ。 子供の観客ののりもよかった。「ねずみくんのチョッキ」では「あー、のびちゃうよ」「着れないよ」なんて声がかかっていた。