閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

死刑台のエレベーター(1957)

ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD

ずっと見損ねていた作品。ニュープリント版がついこないだまで映画館で上映されていたのだけれどそれも見に行けなかった。
マイルス・デイヴィスの音楽とシャープなモノクロの映像、抑制された演出によって作り出されたハードボイルドの渋い雰囲気はやたらとかっこいいけれど、優秀な軍人が一世一代の犯罪を目論んだにしては計画に詰めが甘くて間抜けな感じがしてしまう。エレベーターに閉じ込められた男とその愛人の焦燥とアナーキーな若い男女の暴走ぶりの対比はよかった。
見終わったあとで、この作品をかつてビデオで見たことを思い出した。