帝国劇場「レ・ミゼラブル」2011年4・5・6月ロングラン公演!!
- 作:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
- 原作:ヴィクトル・ユゴー
- オリジナル・プロダクション制作:キャメロン・マッキントッシュ
- 潤色・演出:ジョン・ケアード、トレバー・ナン
- 翻訳:酒井洋子
- 訳詞:岩谷時子
- 出演:別所哲也(ジャン・バルジャン)、KENTARO(シャベール)、平田愛咲(エポニーヌ)、和音美桜(フォンテーヌ)、稲田みづ紀(コゼット)、山崎育太郎(マリウス)
- 劇場:有楽町 帝国劇場
- 上演時間:三時間一〇分(休憩二五分)
- 評価:☆☆☆☆
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ケアードとナンの演出によるこの作品の上演はこれが最後だとのこと。ロングランを続けている作品だが私はこれまで未見だった。キャストによってだいぶ客の入りに違いがあるらしい。私が見た回では二階席の前方にかなり空席があった。
十九世紀前半のフランス史の激動の時代を背景に、改悛の後正しく厳しい道を歩み続けるジャン・バルジャンの生き様と彼の養女コゼットの成長と恋愛が描かれる大河ドラマ。いかにも大劇場でのミュージカルにふさわしいダイナミックで大きなスケールの物語を堪能できた。物語が動き出す前の最初の部分は、照明が終始暗めだったこともあり、眠たくなってしまうところがあったけれど。物語を点亜紀させる「語り」の部分も含め、すべて音楽が伴うオペラ的な作品だった。音楽の雰囲気や使い方は十九世紀オペラを感じさせる。役者の歌唱力はおおむねまずまず。日本語ののりが今ひとつ悪いところもあったけれどこれは仕方ない。大舞台ならではの醍醐味を味わうことのできる作品だった。