閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

スカラ=ニスカラ ―バリの音と陶酔の共鳴―

スカラ=ニスカラ ―バリの音と陶酔の共鳴― ? SPAC

  • 製作・監督・撮影・録音・編集:春日聡
  • 会場:舞台芸術公園 楕円堂
  • 評価:★
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6/2(土)から6/3(日)の2日間、静岡芸術文化センターSPACが主催する演劇祭、ふじのくに=せかい演劇祭2012に行き、映像1作品、演劇2作品を見た。最初に見たのがこの作品。値段は500円。見る前までは音楽付きのバリ舞踊パフォーマンスだと勘違いしていて、生贄で動物を殺す場面があるとか書いてあったのでちょっと期待していたのだけれど、実際にはバリの民族舞踊、祭を取材したドキュメンタリー映画だった。
1時間弱の映画だったが、映像は粗いし、音は割れているし。、映像につけられているキャプションの文章がとてもダサい。編集も意味不明の唐突なつながりというひどい作品だった。映し出されているバリ民族舞踊、祭はもしかすると貴重な映像資料なのかもしれないが、見た感じはそんなに特殊なことをやっているように思えない。全篇に漂う思わせぶりのちょっとスピリチュアルな雰囲気がまた気持ち悪い。文化教養映画としても出来はよくない。あまりにも予想外にひどいものを見せられたので、上映後、会場で会った知り合いにがんがん悪口を言っていたら、それを聞いていた見知らぬ中年男性の観客とも悪口に加わって、ちょっと盛り上がった。こういう見知らぬ人同士が話をしやすい空気は、旅先の演劇祭ならではという感じもする。