http://www.geigeki.jp/performance/theater051/theater051-3/
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ひつじの生態をできるだけ正確に再現するというユニークな演目、『ひつじ』の上演団体、劇団コープスの公演ということでかなり期待していたのだが、これは全然だめだった。不眠症の人たちの一夜の情景だそうだが、演者は不眠症でも、観客は暗くて退屈で眠ってしまう。パントマイムとバレエを組み合わせたようなスタイルだが、凡庸で切れのよくないナンバーが60分にわたってだらだらと続くだけ。技術的にもそんなにすごいことをやっているようには見えない。最初の3つぐらいみたところで、これはダメだと思った。私はまったく楽しめなかった。日本の大道芸人のパントマイムで30分をこれよりはるかにうまく構成できる人はいくらでもいる。わざわざカナダから呼んでくるようなものではないだろう。コープスの『ひつじ』はいいんだけどね。