閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

借りぐらしのアリエッティ

http://www.karigurashi.jp/index.html

否定的な感想が多いので見るかどうか迷っていたのだが、小4の娘からの強烈なリクエストで見に行くことにした。あっさり味の淡々とした展開で後味もすっきりしている。違和感があって鼻につく台詞は他の宮崎脚本作品同様いくつかあったけれど(いくら難病を抱えてるとはいえ、男の子の暗くてどこか厭世観漂う台詞が特に)。予想していたよりは楽しんで見ることができた。ケルト風の音楽もきれいだし、アリエッティ可愛いし。寂しくて心細いこびとたちのありさまと映像の明るさと淡さの対比がいい。病気で手術の後若くて死んでしまうかもしれない少年と滅びるゆくことがほぼ確実な小人、互いにもっている滅びの予感、はかなさのオーラゆえに二人は惹かれ合ったのだろうな。