閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

前進座リーディング公演『ああ、母さん。あなたに申しましょう』@江戸東京博物館大ホール

www.zenshinza.com 前進座リーディング公演『ああ、母さん。あなたに申しましょう』@江戸東京博物館 大ホール 5人の俳優による朗読劇。舞台のひな壇に二人の俳優、床面に三人の俳優が並んで、観客の方を向いて朗読する。 都下で新型コロナウイルス感染者数…

平原演劇祭2020第4部 #行軍演劇「一輪の書」

平原演劇祭2020第4部 #行軍演劇「一輪の書」7/12(日)10:00-12:00集合、14:00開演浦和・与野・さいたま新都心各駅を出発川口市「上谷沼運動広場オーバーフロー」にて上演完全投げ銭制・雨天決行 出演:セクシーなかむら、栗栖のあ、アンジー、青野大輔、ふみ…

中世とフランス文学についての七冊の本(《7daysブックカバーチャレンジ》のまとめ)

FBでの投稿をまとめたものです。 【ブックカバーチャレンジ】・読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ・好きな本を1日1冊、7日間投稿 中世とフランス文学についての本を中心に七冊の本を紹介しました。 【第一日目】 佐藤彰一・池上俊一『西ヨーロッ…

「自分の音楽の嗜好に影響を与えたアルバム10枚を選んで1日1枚紹介するチャレンジ」まとめ

第一日目デラー・コンソート《パリ・ノートル・ダム楽派の音楽とランス大聖堂の音楽》(1961) アルフレッド・デラー(1912-1979)は古楽演奏のパイオニアのひとり。この録音は1961年のようです。大学一年のとき、はじめて聞いたギヨーム・ド・マショーがこ…

2018/12/13『コモン・グラウンド』@東京芸術劇場アトリエウエスト メモ書き

2018/12/13『コモン・グラウンド』@東京芸術劇場アトリエウエスト メモ書き 片山 幹生·2019年1月3日木曜日· ヤエル・ロネン作『コモン・グラウンド』のリーディング公演で感じたことのメモ書き。 http://iti-japan.or.jp/info/5630/ 2月13日(木)19時30分…

2019年の観劇生活のまとめ

2019年に見た芝居の数は101本だった。一つの公演で複数の作品が上演される場合をどう数えるか、同じ作品を2度見た場合はどうなるか、といった数え方の問題はあるけれど。ほぼ例年なみの観劇本数である。観劇のあとは簡単な記録とともに満足度の評価をつけて…

平原演劇祭2020 一年劇団・孤丘座解散野外劇「奉納 人生は長いのだろう #橋の下演劇」」

平原演劇祭2020 一年劇団・孤丘座解散野外劇「奉納 人生は長いのだろう #橋の下演劇」」 2020/4/5(日) 11:00-16:00場所:多摩川左岸 是政橋下1000円+投げ銭出演:武田さや、空風ナギ、アンジー、栗栖のあ、ひなた、もえ、夏水、青木祥子 「詩とは何か」(もえ…

劇団サム第5回公演『ことばのかいじゅう』『水平線の歩き方』

劇団サム第5回公演 練馬区立生涯学習センター 『ことばのかいじゅう』作:黒木美那、演出:田代卓 『水平線の歩き方』作:成井豊、演出:田代卓 元石神井東中学校演劇部のOBOGを中心に有志で集まってできた劇団、劇団サムの第5回公演。 これまでは夏に年一回…

姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文藝春秋、2018年。

彼女は頭が悪いから 作者:姫野 カオルコ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/07/20 メディア: 単行本 心がザラザラとするような後味の悪い小説だった。2016年に起こった東大生5人による女子大生への強制猥褻事件を取材した小説である。この小説に関心を…

2019/12/26 平原演劇祭 歳末ロシア・ナイト

目黒区烏森住区センター地下2階調理室 2019/12/26(木)19:00-21:30 出演:高野竜、青木祥子、ひなた 平原演劇祭亡命ロシアナイトが行われたのは2年前の2017/11/7、目黒区内の住民センターの調理室だった。 http://otium.hateblo.jp/entry/2017/11/07/000000 …

ゲッコーパレード『リンドバークたちの飛行』@宮城野納豆製造所(2019/11/02)

https://geckoparade.com/whats-on 60分の演劇作品を見るために仙台まで日帰りで行ってきた。 公演が終わったのが20時過ぎ。それから6時間たった今、宮城野納豆製造所で見たあの公演を反芻すると本当に夢の中に自分がいたように感じられる。リンドバークの大…

グラモン城 Château de Gramont ─ガスコーニュの田園風景のなかの重厚な歴史遺産

http://www.chateau-gramont.fr/ 中世の戦乱の面影を伝える古城 グラモン城はフランスの南西部のガスコーニュ地方、トゥールーズとボルドーのほぼ中間地点にあります。このあたりは中世の時代から大小の諸侯が相争う戦乱の地であり、この歴史のなかで育まれ…

市原佐都子(Q)『バッコスの信女─ホルスタインの雌』

市原佐都子(Q)『バッコスの信女─ホルスタインの雌』 @愛知県立劇場小ホール https://aichitriennale.jp/artwork/A67.html 市原佐都子作品に対して思うことは、最初に見たときから変わらない。私たちが性を意識しはじめたときに感じたはずの性の奇妙さ、滑…

菅生歌舞伎 菅生一座秋祭り奉納公演(2019/09/28)

http://www2.tbb.t-com.ne.jp/sugao-ichiza/ 東京都西部、あきる野市の菅生歌舞伎を見に行った。二週間ほど前にネット上のニュースでこの地歌舞伎の開催を知った。 簾を使った木造舞台の写真が印象的だった。菅生の組立舞台として東京都が文化財指定している…

平原演劇祭2019第7部「宮代町からイエーツへ」

https://note.mu/heigenfes/n/nfe5423385fcd 平原演劇祭、恒例の秋の古民家公演はアイルランドの劇作家イェーツに関わるプログラムだった。 【前半】 小阪亜矢子:イェーツの詩に基づく歌曲、アイルランド民謡など(歌) 会場観客から4名:シング「旅人たち…

《魂の響き 旋律の鼓動 〜十五夜に寄せて〜》@近江楽堂(2019/09/13)

高橋美千子(ソプラノ) 佐藤亜紀子(リュート、テオルボ、バロックギター) 立岩潤三(パーカッション) -------- 観客と対面するのではなく、観客が三人の奏者を取り囲む形で客席が設置されていた。三人の奏者は楽堂の中央に互いに向き合って演奏する。観…

《魂の響き 旋律の鼓動 〜十五夜に寄せて〜》@近江楽堂(2019/09/13)

高橋美千子(ソプラノ) 佐藤亜紀子(リュート、テオルボ、バロックギター) 立岩潤三(パーカッション) -------- 観客と対面するのではなく、観客が三人の奏者を取り囲む形で客席が設置されていた。三人の奏者は楽堂の中央に互いに向き合って演奏する。観…

2019年9月1日(日)『川北長治』@高山市荘川町、黒谷白山神社前夜祭

黒谷白山神社の舞台 http://www.shokawa.net/whatsnew/348 【2019年8月31日(土)】 中京と北陸を結ぶ東海北陸自動車道のほぼ中央、富山、石川、岐阜の県境をなす白山のふもとに荘川(しょうかわ)という人口1500人ほどの町がある。平成大合併で2005年に高山…

平原演劇祭×のあんじー『カチコミ訴え』『女の決闘』@麻布霞町教会

教会演劇 『カチコミ訴え』(太宰治) c/w「女の決闘」(H.オイレンブルク) 2019年8月23日(金)20:00-21:30 麻布霞町教会 1000円+投げ銭 出演:アンジー、栗栖のあ、おいかわ、さいとうれいな; 平林知河牧師(講話) ------ のあんじー(アンジー×栗栖のあ)…

ゲッコーパレード『ファウスト』@旧加藤家住宅

https://geckoparade.com/post/185813164695/ 原作:J.W. ゲーテ 引用訳:森鴎外 ほか 演出:黒田瑞仁 出演:崎田ゆかり、河原舞、永山香月、大間知賢哉 ーーーーー 美術:柴田彩芳 衣装:YUMIKA MORI 記録写真・映像:瀬尾憲司 チラシイラスト:石原葉 チラ…

【演劇】劇団サム第4回公演『BREATH』

作:成井豊 演出:田代卓 会場:練馬区立生涯学習センター 2019/07/21 17:00 ------ 練馬区立石神井東中学演劇部のOBOGたちがメンバーの劇団サムの第四回公演。劇団主宰で演出を担当する田代卓はかつてこの演劇部の顧問で、演劇部を関東大会、全国大会に導い…

【映画】さよなら、退屈なレオニー(2018)

http://sayonara-leonie.com/監督:セバスチャン・ピロット 製作:ベルナデット・ペイヤール、マルク・デーグル脚本:セバスチャン・ピロット 撮影ミシェル・ラ・ブーキャスト:カレル・トレンブレイ、ピエール=リュック・ブリラント、フランソワ・パピノー…

【映画】山本良子監督『ぼくらのハムレットができるまで』(2004)

2004年(46分) 監督・編集:山本良子 出演:学習塾赤門塾のみなさん http://eigabigakkou.com/films/works/works2004/2160/ —-------- 『ぼくらのハムレットができるまで』は、埼玉県所沢市にある学習塾、赤門塾で1975年以来、毎年3月末に開催される演劇祭…

平原演劇祭×一年劇団 孤丘座 洞窟演劇『鷹の井戸/鷹の風呂』@栃木県某所

「洞窟演劇」と予告されていた。洞窟で演劇だって!? もうこれだけでどんなものを見せてくれるのだろうかと心が浮き立つではないか。公演会場までの行き方の案内は、平原演劇祭の公式twitterアカウント@heigenfesにあった。雨具と懐中電灯持参とある。 場所…

【劇評】カクシンハン『ハムレット×SHIBUYA』2019/05/22@渋谷ギャラリー・ルデコ

「今」、「ここ」にいる「私」が語る『ハムレット』 演技者だけでなく、観客も芝居が終わったあとは、精力を使い果たしたような状態になる。詩的で混沌とした断片的なイメージの集積が、後半に一気に凝縮され、行き詰まるようなクライマックスがどんどん密度…

ヨアン・ブルジョワ『Scala - 夢幻階段』;ミロ・ラウ『コンゴ裁判』;SPAC『ふたりの女』(ふじのくに⇄せかい演劇祭2019)

2019/04/28 ヨアン・ブルジョワ『Scala - 夢幻階段』;ミロ・ラウ『コンゴ裁判』;SPAC『ふたりの女』 festival-shizuoka.jp まっすぐ伸びる階段を中央にしたシンメトリックな舞台美術は、暗めの照明で照らし出されていてグレーのモノクロームでおしゃれにま…

ザカリーヤー・ターミル著・柳谷あゆみ訳『酸っぱいブドウ (ヒスリム) 』

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027216203-00 この短編小説集は2018ねん2月に白水社から刊行され。 https://www.amazon.co.jp/%E9%85%B8%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6-%E3%81%AF%E3%82%8A%E3%81%AD%E3%81%9A%E3%81%BF-%E…

2018年の演劇生活 総括

2019年あけましておめでとうございます。 2018年は119本の舞台作品を見ました。見た作品については、満足度を☆の数で評価しています。最高点が5つ星(☆☆☆☆☆)で、0.5点は黒星★。 5点(☆☆☆☆☆)が「素晴らしい!完璧!」、4.5点(☆☆☆☆★)「素晴らしい、けれど…

スタッフド・パペット・シアター『マチルダ』

作・演出・美術:ネビル・トランター Neville Tranter 出演:ネビル・トランター、ウィム・シトヴァスト Wim Sitvast 劇場:プーク人形劇場 上演時間:55分 ------ とにかく脚本が素晴らしい。こんなリアルで美しい脚本はそう書くことができるものでない。人…

濱口竜介『寝ても覚めても』(2018)

netemosametemo.jp 上映時間:119分 製作国:日本 初公開年月:2018/09/01 監督: 濱口竜介 エグゼクティブプロデューサー: 福嶋更一郎 原作: 柴崎友香 『寝ても覚めても』(河出書房新社刊) 脚本: 田中幸子、濱口竜介 撮影: 佐々木靖之 美術: 布部雅…