閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

夜がまた来る

ヤクザもの和製ハードボイルド。このジャンルにはあんまり関心がないのだが、一緒に借りた『ゴッドファーザー』の流れと僕のアイドルである夏川結衣の若き頃の濡れ場期待で。
夏川結衣の容貌は僕にとっては女性美の理想型の一つなのだけど、この人、案外つまらない映画で脱いでしまっているのでもったいない感じがする。脱ぐたびに「安っぽい」雰囲気が増大していくような。
この映画は、夜の都市の風景の中のヤクザ・バイオレンス独特の様式的映像美と定型的表現に満ちているのだけど、脚本が雑。様式美にもっていくための脚本なのはわかるけれど、リアリティのない「無理矢理」な感じが濃厚の失笑もののつなぎがいくつかあって興ざめしてしまった。
夏川結衣は、「体当たりの演技」で、強姦されたり、シャブを打たれたり、場末のチョンの間に売られたり零落したり、シャブ中になったり、とにかくヤクザものの定型のなかで徹底的になぶられてしまう役柄。せっかく役柄で汚れまくっているのに、必ずしもエロチックに美しく撮られていないので、脱ぎ損といった感じあり。