閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

最強のふたり(2011) INTOUCHABLES

  • 上映時間:113分
  • 製作国:フランス
  • 初公開年月:2012/09/01
  • 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
  • 脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
  • 撮影:マチュー・ヴァドピエ
  • 編集:ドリアン・リガール=アンスー
  • 音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
  • 出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
  • 映画館:新宿 武蔵野館
  • 評価:☆☆☆☆
                                                                    • -

首から下が麻痺して車いす生活を送る大富豪の白人と郊外のスラムで育った黒人移民という全くことなる世界の住人であるふたりが、出会い、いくつかの葛藤を経て、友情を育んでいくというおとぎ話なのだけれど、実話に基づくという。こうしたいかのも嘘くさい美談を、リアルで説得力ある物語として観客に提示するのは相当に難しい。情緒に溺れさせるような過剰な「泣き」の演出を注意深く避けられていて、美しすぎるおとぎ話の展開にしらけることなく、作品を楽しむことができた。時折挿入されるパリの黒人移民の貧困の描写が効いている。また黒人役者のオマール・シーの演技、雰囲気がとてもいい。