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閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ワールズ・エンド

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)THE WORLD'S END

  高校卒業時に、友人5人と町の12軒のパブを一晩で飲み歩くはしご酒に挑戦したことを人生最高の思い出とする40過ぎのうらぶれた中年男が、当時の仲間5人をまた町に呼び集めて12軒はしご酒完遂に挑戦するという話。タイトルの『ワールズ・エンド』は12軒目の最後のバーの名前だが、文字通り「世界の終末」も意味している。

 エドガー・ライト、サイモン・ペグ、ニック・フロストのトリオによる3作目のナンセンス映画。飲み歩いている途中で、町の住民の大半が、宇宙人に乗っ取られていたことが判明し、ドタバタのアクションとなるが、筋の展開は整合性を無視した破天荒なものになっていく。彼らの他の作品同様、過去のアメリカ娯楽映画へのオマージュとなっていて、多くの引用が行われているようだ。確信犯で行われたに違いない筋の破綻の大胆さは、この作品の「くだらなさ」の魅力におおいに貢献している。唖然とするほどばかばかしい作品だ。

 私が下戸のせいか、ギャグの切れ味はいまひとつにぶく感じた。ライト、ペグ、フロストのトリオの三部作では、私は『ホットファズ』が圧倒的に優れているように思うし、これは三作を見た多くの観客もそうだと思う。