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1992年に深夜枠で放映されていた伝説的(と著者本人が何度も書く)番組,「演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る」の周辺の話が何回も出てくる.最後のほうはネタ切れになったのかもしれない.
1992年といえば僕が大学院に入学する前年.そんないかにもな時期にこのような番組を見逃していたとは何ということだろう.この「伝説的」と著者が書く番組はDVD化される予定があるようだ.
26,7歳からの数年間,だらだら時間を空費してきた時代の自虐的描写に多いに共感するものの,松尾はその後その才能を開花させていった.
四十間近になっても延々とさえない時間を過ごしている己の状況は本当に笑えない.まさか自分がここまで正道から外れた実り少ない道を歩むことになるとは,親はもちろん,自分自身でさえ信じがたい.穏やかな悪夢の中をさ迷うような日々.