閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

クローズ ZERO

http://www.crows-zero.jp/index.html

学ランの不良学生が暴れ回る学園アクションものとなれば普段ならまず食指が動かない。キャストにも別に魅力を感じない。小栗旬のかっこのつけかたはは見ていると不愉快だし、山田孝之はもっと嫌い。
なのになぜ見に行ったかというと、鑑賞眼に一目置いているマイミクの一人が大絶賛していたからだ。
脚本はとてもよくできている。展開のテンポもいい。鈴蘭高校という不良どもの巣窟のような男子校で、二人の高校生が覇権を巡ってけんかして争うというもの。落書きだらけで荒廃した学校の校舎の美術もすばらしい。けんかアクションシーンも迫力がある。不良番長ものの定型をディテイルにこだわってきっちりと作った秀作であろう。この手の世界が好きな人の評価は高いのではないか。
よくできた娯楽作品であるとは思ったけれど、僕自身は不良の世界を美化したこの手のファンタジーはやはり受け入れらないところがあった。よくできてきるなぁと思いつつ、あまり楽しむことはできず。