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- 上映時間：115分
- 製作国：フランス
- 初公開年月：2008/11/29
- 監督：ブリュノ・メルル
- 脚本：ブリュノ・メルル、エマニュエル・デトレモ
- 撮影：ジョルジュ・デアン
- 出演：ミカエル・ユーン、パトリック・シェネ、ラファエル・ベナユーン、エロディ・ブシェーズ、ジャッキー・ベロワイエ
- 映画館：渋谷 UPLINK X
- 評価：☆☆☆☆★
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極上のグロテスク・エンターテイメント作品。狂人と一緒に過ごす数時間を追体験できる。
スタジオに観客を入れるバラエティ番組の前説をやっているらしい芸人が主人公。この主人公がピエロになってしまう。狂気じみたテンションの前説映像（必見！）のあとは、彼の住居（父親の住居？）らしい暗くて殺風景なアパートが舞台となる。彼は自分が崇拝するベテラン歌手を監禁している。歌手は薄いビニールの梱包テープでぐるぐる巻きにされている。
始終流されるテレビの音をはじめ、彼の荒涼・乱雑とした精神状況を表象するかのようなノイズがこの作品のアクセントとなる。意図不明のメタ映画的構造もあったりして、作品内容のみならず、そのあり方も得体がしれない。
主演のミカエル・ユンのエキセントリックな狂人ぶりがしびれるほどすばらしい。カルト映画のいかがわしさに満ちた変態的作品だ。この手のものが好きなひとにはぜひお勧めしたい。 大音響注意。
