閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

STAND BY ME ドラえもん(2014)

STAND BY ME ドラえもん(2014)

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久々に見た『ドラえもん』だった。としまえんのプールに行ったあと、時間的にちょうどタイミングがあったので小3の息子となんとなく見に行った。予備知識はまったくなし。映画『ドラえもん』を見たのは数年ぶりだ。テレビではもう10年以上見ていない。

ドラえもん登場からのび太との別れまで、自分が小学校の頃に繰り返し読んだてんとう虫コミックスや『ころころコミック』のエピソードを再構成して一つの長編作品に仕立てていた。しずかちゃんとのび太の将来の結婚が話の軸になっていることに若干違和感を覚える。自分が『ドラえもん』の熱心な読者であった小学生時代はもちろん、結婚して中年になった今も、結婚が幸せのゴールだと思ったことがないからかも知れない。映画の設定では、のび太が幸せな未来を手に入れることができるようになったら、ドラえもんは未来に戻らなくてはならないという風になっていた。ジャイアンスネ夫は、他の大長編ドラえもんと違い、この『ドラえもん』では意地悪ないじめっ子だ。

90分という時間のせいか、ドラえもんのび太の友情の深まりがせっかちすぎてあまり説得力を感じない。

それでも出てくるエピソードはいちいち懐かしい。30年以上に前に『ドラえもん』を夢中になって読んでいたときの記憶が蘇る。今、小3の息子にとっても『ドラえもん』は現役のマンガだ。映像のなかに出てくる電話ボックスや家のなかの様子、町の風景など70年代的な要素も懐かしい。またその時代に藤子・F・不二雄が想像した未来の風景も。

ドラえもん』は30年以上にわたって継続的に世代や国を超えて愛される古典作品だ。藤子・F・不二雄の天才を改めて感じた。