サンシャイン/歌声が響く街 SUNSHINE ON LEITH
- 上映時間 100分
- 製作国 イギリス
- 初公開年月 2014/08/01
- 監督: デクスター・フレッチャー
- 脚本: スティーヴン・グリーンホーン
- 撮影: ジョージ・リッチモンド
- 編集: スチュアート・ガザード
- 振付: ロージー・ケイ
- 音楽監督: ポール・イングリッシュビー
- 音楽: ポール・イングリッシュビー
- オリジナルソングス: プロクレイマーズ
- 出演: ピーター・ミュラン(ロブ)、ジェーン・ホロックス(ジーン)、ジョージ・マッケイ(デイヴィー)、アントニア・トーマス(イヴォンヌ)、フレイア・メイヴァー(リズ)、ケヴィン・ガスリー(アリー)、ジェイソン・フレミング( ハリー)
- 映画館:ヒューマントラストシネマ有楽町
- 評価:☆☆☆★
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スコットランドの国民的歌手、プロクレイマーズの楽曲を使ったジュークボックス・ミュージカルの映画版。プロクレイマーズのファンなので、見るのを楽しみにしていた。
もうすぐ銀婚式を迎える夫婦ロブとジーンには、娘と息子がいる。娘のリズは看護士として病院で働いている。アフガニスタンに兵役にいっていた息子デイヴィーは戦地から、娘の恋人である友人アリーとともに戻ってきた。リズは兄のデイヴィーに同僚のイヴォンヌを紹介する。デイヴィーとイヴォンヌは交際をはじめる。
幸せに見えた三組のカップルだが、ロブとジーンの銀婚式のパーティでロブに隠し子がいたことが発覚。フロリダで自分の可能性を試したかったリズはアリーの求婚を断る。同棲をはじめたばかりのデイヴィーとイヴォンヌの気持ちにもすれ違いが生じ始めた。
プロクレイマーズの楽曲に合わせ、三組の男女の諍い、気持ちのすれ違いから、信頼の回復までを描く。脚本が一番物足りない。ジュークボックス・ミュージカルの成功例もあるのだろうけれど、パッチーワークで歌の歌詞から無理矢理、物語を作った感が否めない。この作品では展開やエピソードは不自然ではないし、ありがちな気持ちのすれ違いなのだけれど、浅い感じがする。プロクレイマーズの歌詞とメロディを材料に手際よく再構成されていたのだけれど物足りない。曲のアレンジ、演出ともどこかもっさりしていてキレが悪い。この野暮ったさ、鈍さがスコットランドっぽいのかもしれないけれど。
エジンバラの町の風景は堪能できる。町並の美しい映像が随所にあった。いつか行ってみたい町だ。リズ役を演じたフレイア・メイヴァーが好みの顔立ちだった。
最後の『500マイル』での群舞は見応えがあって、心浮き立ったけれど、音楽のビデオクリップのような感じもした。
500 Miles - Sunshine on Leith - YouTube
舞台版をできれば見てみたいものだ。いやそれよりもやはり、プロクレイマーズのライブを聞きに行きたいと思った。楽曲の美しさ、力強さが、全然違うのだ。