CYBELE OU LES DIMANCHES DE VILLE D'AVRAY
- 上映時間:116分
- 製作国:フランス
- 初公開年月:1963/06/15
- 監督:セルジュ・ブールギニョン
- 原作:ベルナール・エシャスリオー
- 脚本:セルジュ・ブールギニョン、アントワーヌ・チュダル
- 台詞:セルジュ・ブールギニョン、ベルナール・エシャスリオー
- 撮影:アンリ・ドカエ
- 音楽:モーリス・ジャール
- 出演:ハーディ・クリューガー、パトリシア・ゴッジ、ニコール・クールセル、ダニエル・イヴェルネル、アンドレ・オウマンスキー
- 映画館:日比谷 みゆき座
- 評価:☆☆☆★
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複数の映画好きの知人が大絶賛していた古典的名作。それほど大絶賛ならば一度は見なくては思いつつ、これまで見る機会がなかった。と思って日比谷のみゆき座に観に行ったのだけれど、この映画、大分昔にビデオか何かで見たことがあったことを映画を見終わったあとで思い出した。忘れていたということは、私にとってはそれほどインパクトのなかった作品ということだ。12歳の少女と30歳の男の擬似親子というよりは、恋愛の物語だと思う。男はインドシナ戦争の飛行機乗りで、戦闘で少女を撃ち殺したことがトラウマになっている。そして過去の記憶を失ってしまった。12歳の少女は父親に捨てられて、男の住む町の孤児院で生活をはじめる。この二人が日曜日ごとにデートをし、心通わせる。プラトニックな恋愛だが、少女の男への感情は愛以外の何者でもない。男は少女の愛に振り回されている。しかしその振り回される関係のなかに、生きる喜びを見出している。
台詞、映像とも詩的で美しい。寒そうな曇り空の下、公園の池の周りではしゃぐ二人の様子が印象的。