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一月ほど前からテレビの名作劇場版の『アルプスの少女ハイジ』のDVDをレンタルして最初から,三歳半の娘と一緒に観ている.おそらくこのアニメを僕は最初の放映の際にリアルタイムで観ている.ものすごく強い印象が残っていて,その後,再放送で二回ぐらい観ているはずだ.三十を過ぎた今観ても面白い.アルプスやフランクフルトの風景のみならず,登場人物の心理が,大人の観賞に十二分に耐えうるリアリズムでもって,実に丁寧に表現されている.もっともこのリアリズムゆえに,衣食住にまつわるディテールの欠如や大人たちの「性的」な問題の不在が気になってしまうのであるが.クララの父のゼーゼマンは,パリに愛人がいるんだろうなぁ,セバスチャンやロッテンマイヤー女史はどうやって性の処理をしているのか,などとくだらぬ想像に走ってしまう.
三歳半の娘もかなり楽しんで観ていた,ハイジがフランクフルトに連れてこられるまでは.フランクフルトに来てからはあんまり観たがらなくなってしまった.ロッテンマイヤー女史が怖いらしい.ハイジがねこを拾ってきたり,屋敷を出たりするたびに「ううぁ,あんなことすると怒られちゃうよ」とか言って,向こうの部屋に逃げていく.ロッテンマイヤー女史が登場してハイジが怒られるのを見てられないようだ.ハイジが山に帰るまでのしばらくの間は一人で観賞することになりそうな感じ.