閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

突然死タイプ

山澤育宏(洋泉社新書y,2004年)
ISBN:4896918347
評価:-

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心筋梗塞経験者としてはこの手の本は気になりつつも,読んでしまうと鬱になってしまいそうで手に取り難い種の本である.暇つぶし用に衝動買い.著者は循環器の専門医.私も二回にわたって受けた心臓カテーテルによる治療・検査が基本的に人間の自然な生体反応に反したものであり,心臓専門医には患者には強く勧めながらも自分には心カテーテル検査を断固として拒む者が多いという記述にショックを受ける.こちらの認識としては,負担は軽くはないが,手術よりもはるかに安全でかつ確実な治療法であり,心筋梗塞治療の決定版だと思ってたのに.もっとも事前にこの本を読んでいたにせよ,僕は結局カテーテル治療と検査を受け入れたであろうが.血管のこと一つとっても我々の身体はまだまだわからないことが多いことを再認識.
巻末の突然死危険度自己チェック・チャートをやってみる.25点.「すでに心臓に異常が起こっていると考えられます.早い時期に病院へ」.やっぱり.もう行ってますけど.鬱々.