http://www.nntt.jac.go.jp/season/play_2004_5/communications.html
- 評価:☆☆
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様々な劇作家たちのコントのアンソロジー公演.できの良さも内容もばらばらなコントをまとめるため,「コミュニケーションズ」という架空の一座の最後の公演という設定のもとに,コントが演じられる.劇場の客席はレトロな雰囲気の芝居小屋に擬せられ,様々な看板が幻想的な赤・青・黄のぼやけたネオンに照らされている.
もともとばらばらのコントをどうやってつなげたものか頭を抱えた演出家の生真面目さな努力が伺える.しかし統合のしかけとした設定はやっぱり無理があるように思った.上演時間は二時間十分.コントの出来と内容はばらばら.夜逃げした家族が路上でかに鍋を始めると,奇妙な訪問者が次々訪れるシュールな状況を重ね合わせた鄭義信の「蟹を食らふ」と命の電話をモチーフとしたケラリーノの「ライフ・ライン」が突出しておもしろかったが,ほかのコントは総じて今ひとつ.全体に演出のテンポがおそくだらだらした感じ.
新国立劇場は室温も若干高めで眠りに誘い込まれそうになる.